結論:1ロット100オンスなら、0.01ロットは1オンス分
ゴールドの0.01ロットの損益は、契約サイズを確認すれば計算できます。XAUUSDが1ロット100トロイオンスという条件なら、0.01ロットは1トロイオンス分です。価格が1ドル動いたときの価格差損益は、費用を除いて1ドル分になります。買いか売りかによって、利益になる方向は逆です。[M1][M4]
ただし、すべての業者・口座・金の銘柄で、この条件が同じとは限りません。「ゴールドは0.01なら少額」という説明だけで数量を決めず、正式な銘柄名、契約サイズ、損益の計算通貨、口座通貨を確認します。円口座なら、ドルの損益から円へ直す段階も必要です。
この記事では、実際の公式仕様の例と、編集部作成の架空価格を分けます。現在の金価格や為替レートを予測する記事ではありません。読者が自分の口座で同じ手順を使い、入力する数量と値動きの金額を説明できるようにするための計算ガイドです。
最初の早見表:100オンス契約という固定条件
ロット数 | 100オンス契約での数量 | 1ドルの価格変化 | 10ドルの価格変化 |
|---|---|---|---|
0.01 | 1オンス | 1ドル | 10ドル |
0.02 | 2オンス | 2ドル | 20ドル |
0.05 | 5オンス | 5ドル | 50ドル |
0.10 | 10オンス | 10ドル | 100ドル |
1.00 | 100オンス | 100ドル | 1,000ドル |
この表は損益の絶対額を示しており、費用と口座通貨への換算を含みません。買いなら価格上昇が利益方向、売りなら価格下落が利益方向です。どちらも不利へ動けば同じ値幅の損失になり得ます。
1ドルの値幅と1ドルの損益が同じなのは、表の0.01ロットが1オンスになる条件だからです。0.10ロットでは同じ1ドルの値幅が10ドルの損益になります。価格の数字をそのまま損益の数字だと思わず、最初に数量を掛けてください。
「海外FXのゴールド」は、為替のドル円とは別の商品
FX業者の取引画面でゴールドを選べても、ドル円の通貨数量の式をそのまま使うものではありません。金の差金決済取引では、銘柄仕様に定められた原資産の単位と数量を確認します。金の現物を受け取る手続きとも分けて理解します。
XAUUSDという表記は、金と米ドルの価格関係を読むためのものです。この記事の100オンス契約の例では、1オンス当たり何ドルという価格に、保有するオンス分を掛けて価格差を計算します。0.01ロットを1,000ドルや1,000通貨と直すドル円の感覚とは違います。
同じプラットフォーム、同じ注文欄、同じ0.01という数字でも、対象商品が変われば契約サイズが違います。金から銀、指数、原油へ切り替えるときも、前の銘柄の計算をコピーしないことが必要です。入力値より先に、何の単位をいくつ保有するかを確認します。
契約サイズとは、1ロットが表す原資産の数量

MetaTrader 5の公式ヘルプでは、Contract sizeを1ロットに含まれる商品・通貨・金融資産の数量として説明しています。[M2] 0.01という数字自体には、全銘柄共通の金額が入っているわけではありません。
実数量は「ロット数×契約サイズ」です。100オンス契約なら0.01×100=1オンス、仮に10オンス契約なら0.01×10=0.1オンスです。後者は特定会社の現行仕様を紹介するものではなく、契約サイズが違う場合の架空比較です。
同じ0.01ロットという架空比較 | 実数量 | 10ドルの値幅に対する損益の絶対額 |
|---|---|---|
1ロット100オンス | 1オンス | 10ドル |
1ロット10オンス | 0.1オンス | 1ドル |
1ロット1オンス | 0.01オンス | 0.1ドル |
契約サイズを一桁取り違えると、想定した損益も一桁違います。マイクロ、ミニ、セント等の口座名だけから契約サイズを決めつけず、金の当該銘柄の仕様を読んでください。口座名と原資産の数量の単位は別の情報です。
公式仕様の例:ExnessのXAUUSD
2026年10月2日に確認したExness公式の商品ヘルプは、XAUUSDの契約サイズを100トロイオンス、最小取引量を0.01ロット、pip sizeを0.01と掲載しています。[M1] これは仕様を読む実例であり、全社共通の条件や利用を推奨する根拠ではありません。
同じ資料にはXAUUSD247等の別銘柄も掲載されています。似た名前だから取引時間、保証金、価格の条件がすべて同じと考えないようにします。XAUUSDの条件をXAUUSD247へ、その逆方向へ、一括で流用するものではありません。
会員画面に接続する際は、契約する法人、口座タイプ、プラットフォーム、銘柄の末尾まで確認します。公開の代表仕様と自分の表示が違うときは、最初に対象の違いを切り分け、公式サポートへ照会してください。異なる条件を平均して、一つの数字にする必要はありません。
MT5で確認する場所と、メモする項目
デスクトップ版MT5では、Market Watchの対象銘柄のメニューから仕様を開く公式手順があります。[M2] 仕様の画面では、契約サイズ、桁数、損益通貨、最小数量や数量の条件、取引セッション等を確認します。
項目 | 記録する内容 | 計算での役割 |
|---|---|---|
正式な銘柄名 | 末尾も含む名称 | 別商品の混同を防ぐ |
Contract size | 1ロットの数量 | 実数量へ換算 |
Profit currency | 損益の通貨 | 円換算の前の通貨を確認 |
Digits・Tick size | 表示桁・価格の刻み | pointsや値幅を確認 |
最小数量・刻み | 注文できる数量 | 計算した数量を入力できるか |
証拠金条件 | 計算方式・適用率 | 必要額を別途確認 |
手数料・スワップ | 単位・方向・時点 | 純損益を確認 |
スクリーンショットを残すときは、日付、口座タイプ、サーバー、銘柄を併記します。別の口座で開いた仕様を、今の口座のものとして参照しないようにしてください。表示が読めない項目をゼロとして扱うより、確認できていないと記録するほうが適切です。
価格差損益の基本式
この記事の線形の金CFDの買い例では、価格差損益を「決済価格−取得価格」に実数量を掛けて計算します。実数量はロット×契約サイズなので、まとめると「価格差×ロット×契約サイズ」です。MQL5公式資料にも、CFD等の計算方式に対応する式が示されています。[M4]
売りは利益となる方向が逆なので、「取得価格−決済価格」に数量を掛けます。最初にプラス・マイナスの方向を確認すると、価格差の絶対額だけを見て損失を利益と勘違いすることを避けられます。
実際の損益計算は銘柄の方式に依存します。先物等には別の計算式があり、すべての金融商品へこの金CFDの式を適用するものではありません。仕様の計算方式を確認したうえで、以下の架空例を読むようにしてください。
買いの例:0.01ロットで5ドル上がった場合
以下は現在の市場価格ではなく、説明用の架空条件です。1ロット100オンス、買い0.01ロット、取得価格3,000ドル、決済価格3,005ドルとします。実数量は1オンス、値幅は5ドルなので、価格差損益はプラス5ドルです。
価格が2,990ドルへ下がったなら、値幅はマイナス10ドルで、価格差損益はマイナス10ドルです。数量を0.02へ増やして同じ値幅なら、それぞれプラス10ドル、マイナス20ドルです。損益の金額は、上がるか下がるかと数量の両方で決まります。
架空の買い条件 | 取得価格 | 決済価格 | 数量 | 費用前の価格差損益 |
|---|---|---|---|---|
0.01ロット・上昇 | 3,000 | 3,005 | 1オンス | +5ドル |
0.01ロット・下落 | 3,000 | 2,990 | 1オンス | −10ドル |
0.02ロット・下落 | 3,000 | 2,990 | 2オンス | −20ドル |
ここで使う取得価格と決済価格は、実際に約定した価格です。ニュースの金価格、チャート上の一つの線、注文ボタンを押す直前の価格で必ず計算できるとは限りません。履歴から約定価格を取り出して照合します。
売りの例:価格が上がると損失になる
同じ100オンス契約、0.01ロットで3,000ドルの売りを持ち、2,992ドルで決済できた架空例なら、(3,000−2,992)×1=プラス8ドルです。3,010ドルで決済ならマイナス10ドルになります。
買いの計算式をそのまま使い、決済価格から取得価格を引いてプラスと読むと、売りでは損益の符号を逆にする恐れがあります。「売りなので下がると利益」という方向を先に一行書き、そのあと値幅と数量を掛けてください。
買いと売りを両方持つ場合も、合計数量だけで損益を推測しません。取得価格、決済の方向、費用が別にあります。今回の記事は一つのポジションの数量計算を中心にするため、両建ての解除操作やClose Byの詳細は別の確認項目として扱います。
BidとAsk:チャートの5ドルと約定の5ドルは違う場合がある
通常、買いはAskで入り、Bidで閉じます。売りはBidで入り、Askで閉じます。[M3] チャートがどの価格を表示しているかを確認せず、表示上の始点と終点をそのまま使うと、履歴の損益と合わない場合があります。
架空例として、新規時のBidが3,000.00ドル、Askが3,000.50ドル、買いの取得がAsk3,000.50ドルだったとします。後の決済Bidが3,005.00ドルなら、実際の価格差は4.50ドルです。Bidのチャートだけで3,000から3,005へ5ドル上がったと見ても、買いの約定価格との差は同じではありません。
100オンス契約・0.01ロットなら、費用前の価格差損益は4.50ドルです。ここからスプレッド0.50ドルを再び引くと二重計上になります。取得Askと決済Bidを既に使った計算には、その価格差の影響が含まれているからです。追加手数料は別に確認します。
円口座への換算:1ドルの損益は何円か

XAUUSDの例で損益をドルで求め、円口座へ概算する場合は、ドル損益へ円換算レートを掛けます。換算レート150円という架空条件なら、プラス5ドルは750円、マイナス10ドルはマイナス1,500円です。
仮定したドル損益 | 1ドル140円 | 1ドル150円 | 1ドル160円 |
|---|---|---|---|
+1ドル | +140円 | +150円 | +160円 |
+5ドル | +700円 | +750円 | +800円 |
−10ドル | −1,400円 | −1,500円 | −1,600円 |
−30ドル | −4,200円 | −4,500円 | −4,800円 |
実際の換算は、業者のレート、売買方向、時点、口座条件に従います。手元のニュースレート150円で計算した結果と、取引画面の換算が一致することを保証する表ではありません。損益の計算通貨と口座通貨が違う場合は、適用レートを公式の記録で確認します。[M3][M4]
円口座にしただけで、ドルの数量が変わるわけではない
円口座とドル口座を比べるときは、同じ銘柄仕様・同じ実数量という条件を先にそろえます。口座通貨が円だからゴールドの1ロットが円の数量になると判断するものではありません。契約サイズと口座通貨は別の項目です。
価格差損益が10ドルなら、ドル口座ではドルの金額として読み、円口座では換算を含めて読みます。異なる口座の画面で10と1,500を比較し、「円口座の損益が150倍だから取引量も150倍」と結論づけないようにします。
一方、同じ円相当額を入金しても、口座タイプや金の銘柄仕様が違えば取引条件も異なり得ます。比較には口座通貨だけでなく、契約サイズ、数量、費用、必要証拠金を含めます。表示単位の違いと、実際の取引規模の違いを分けることが大切です。
pips・points・価格のドルを一度分ける
「金が100pips動いた」という説明には、その記事が1pipをいくらと定義しているかの確認が必要です。確認したExnessのXAUUSD仕様のpip sizeは0.01です。[M1] この定義なら価格差1ドルは100pipsになりますが、全社の広告や記事が同じ単位を使うとは限りません。
MT5のpointsは表示桁等と合わせて確認します。仮に1point=0.001ドルなら、価格差1ドルは1,000pointsです。仮に1point=0.01ドルなら100pointsです。どちらも1ドルという価格差は同じであり、画面の表示単位が違います。
架空の単位条件 | 価格差1ドルを表す数字 |
|---|---|
1pip=0.01ドル | 100pips |
1point=0.001ドル | 1,000points |
1point=0.01ドル | 100points |
最も分かりやすいのは、入力した距離を一度価格差のドルへ直すことです。そのドルの値幅に実数量を掛ければ、金額を確認できます。pipsという名称の数字だけを他の業者の損切り欄へコピーしないようにしてください。
1pipの金額も、契約サイズと数量から求める
100オンス契約、0.01ロット、1pip=0.01ドルという条件では、1pipの金額は100×0.01×0.01=0.01ドルです。換算150円を固定すると1.5円相当です。100pipsなら1ドル、150円相当という関係になります。
同じpip定義で0.10ロットなら、1pipは0.10ドル、100pipsは10ドルです。0.01ロットと0.10ロットで一桁違うことを、損切りの入力値だけでは見分けられません。距離を固定するなら、数量が増えた後の金額を計算し直してください。
ネット上の「ゴールド1pipはいくら」という早見表は、1ロットで計算している場合があります。その金額を自分の0.01ロットへ使うなら数量の比率も確認します。逆に、0.01ロットの表を1ロットの取引へそのまま使うと100倍違います。
最小ロットと、金額として小さい取引は同じではない
0.01が画面で最小でも、その取引が自分の口座残高に対して小さいとは限りません。100オンス契約なら0.01で1オンス分なので、30ドルの不利な値幅は30ドルの価格差損失です。換算150円なら4,500円相当になります。
架空の口座資金1万円に対して、4,500円は45%です。5万円なら9%です。取引量が同じでも、口座資金との割合は違います。この比較には費用と他の建玉の損益を含めていないため、実際の口座全体ではさらに別の確認が必要です。
「最小だから試してよい」という基準ではなく、値幅を自分の口座通貨へ直した金額で考えます。最小数量でも負担が大きければ、無理にその数量で始める必要はありません。デモで数量の意味を確認することと、実口座で損失を負うことは分けてください。
証拠金と損失額:高いレバレッジでも値幅の損益は減らない
レバレッジ等は必要証拠金の計算に関係しますが、同じ契約サイズ・同じ数量・同じ価格差なら、価格差損益の式へ倍率をさらに掛けたり割ったりするものではありません。0.01ロットの10ドルの不利な値幅を、倍率1,000で割って0.01ドルの損失とする計算は誤りです。
架空の価格3,000ドル、実数量1オンスなら想定元本は3,000ドルです。単純に想定元本÷倍率で必要額を求める方式を仮定した場合、100倍なら30ドル、500倍なら6ドル、1,000倍なら3ドルです。同じ取引数量なら10ドルの値幅の損益は、いずれも10ドル分です。
この表現は全業者の必要証拠金の式を保証するものではありません。金は固定率、時間帯、保有規模等で別の条件が適用される場合があります。公式計算機や口座の適用条件を確認し、「最大倍率」で割れば必ず注文できると考えないでください。[M2][M5]
スプレッドをドルへ直す

100オンス契約、0.01ロットの実数量1オンスで、BidとAskの差が0.40ドルという架空表示なら、その価格差の金額は0.40ドルです。0.10ロットの実数量10オンスなら4ドルです。換算150円では、それぞれ60円、600円相当です。
これは新規時の価格差を読み取る概算で、実際の往復損益を固定するものではありません。時間が経てば価格もスプレッドも変わります。また、すでに約定したAskとBidの差を計算しているなら、その価格差とスプレッドの欄を二重に引かないようにします。
広告の平均・最小スプレッドと、発注する瞬間の表示も分けます。平均値はすべての注文で同じ価格差を保証しません。価格差を比較する場合は、同じ実数量と時点をそろえ、金額へ換算してから確認してください。
別途手数料は、片道・往復・1ロット当たりを確認
公式仕様で手数料を見るときは、1ロット当たりか、片道か往復か、どの口座タイプかを確認します。確認したExnessの商品ヘルプでは、掲載の手数料は1ロット・片道当たりという単位を示しています。[M1]
以下は実際の業者料金ではなく、単位を読む架空例です。1ロット片道4ドルの手数料を数量比例で求めるなら、0.01ロットの片道は0.04ドル、往復は0.08ドルです。1ロット往復4ドルという条件なら、往復0.04ドルなので二倍違います。
架空の料金表示 | 0.01ロットの往復概算 |
|---|---|
1ロット・片道4ドル | 0.08ドル |
1ロット・往復4ドル | 0.04ドル |
実際には丸め、最低手数料、課金時点等の条件も確認します。小さい金額だから端数が必ずそのまま表示されると考えず、履歴のCommissionと公式料金を照合します。別通貨で請求される場合は、換算も含めて記録してください。
スワップは、保有日数と計算単位を確認
保有を日またぎする場合は、買い・売りのスワップ、適用日、何日分の反映かを確認します。金の現物保有や預金の利息と同じ仕組みとして読まないようにしてください。祝日等で通常の日数と異なることも公式資料で説明されています。[M1]
MT5の仕様には、スワップの計算方式や単位を確認する項目があります。[M2] 表示がpointsなのか、口座通貨なのか、別の金額なのかが分からない場合は、数字をそのまま円にしません。売買方向と数量を合わせて公式の計算機や履歴で照合します。
架空例として、ある数量の買いを持つ一日分の費用が0.20ドル、通常の三日分を単純にまとめるなら0.60ドルです。ただし、これを実際の水曜日の固定料金とするものではありません。保有時間、銘柄、カレンダー、制度の変更を確認してください。
純損益の例:価格差、手数料、スワップを足し合わせる
架空の約定価格から求めた価格差益を5ドル、別途往復手数料を0.08ドル、スワップ支払を0.60ドルとします。他の項目を省いた純損益は5−0.08−0.60=4.32ドルです。換算150円を仮定すると648円になります。
架空例の項目 | ドル金額 |
|---|---|
約定価格差からの損益 | +5.00 |
別途手数料 | −0.08 |
スワップ支払 | −0.60 |
その他を省いた合計 | +4.32 |
約定価格差をすでに使ったので、ここで広告のスプレッド額をもう一度引いていません。実際の履歴のProfitに何が含まれ、CommissionやSwapがどの欄にあるかは、口座の表示を確認します。損益と費用が一つの欄に合計される資料では、別欄をさらに足して二重計上しないようにします。
損切りまでの距離から数量を逆算する

数量を決める際は、まず予定する価格差と、自分が計算対象にする損失金額を決めて式へ入れます。以下は推奨する損失率ではなく、算式を読むための架空例です。費用・滑りを除き、損失計算額3,000円、換算150円、価格差10ドル、契約サイズ100オンスとします。
ドル換算の計算額は3,000÷150=20ドルです。価格差10ドルに対して実数量は20÷10=2オンス、ロットへ戻すと2÷100=0.02です。まとめた式は「円の計算額÷換算レート÷価格差÷契約サイズ」です。
この数字は損失上限を保証しません。実際の損切りが希望価格より不利に約定する、費用が追加される、換算レートが変わる場合があります。計算した0.02をそのまま安全な数量として提示するのではなく、必要証拠金、最小数量、刻み、他の建玉も別に確認します。
計算した数量が最小ロット未満なら、無理に切り上げない
同じ価格差10ドル・100オンス契約・換算150円で、損失計算額を1,000円とする架空例では、1,000÷150÷10÷100=約0.00667ロットです。最小が0.01の条件なら、この数量をそのまま入力できません。
0.01へ切り上げると、10ドル×100×0.01×150=1,500円となり、計算した1,000円を上回ります。最小ロットを使うために、許容したくない損失額へ自動的に変更するものではありません。取引しない、デモで確認する、商品の条件を見直すという選択肢もあります。
予定した根拠もなく損切りの距離を極端に狭くして数量を合わせる方法は、計算を成立させることと取引の計画を成立させることを混同します。自分の前提が成り立たないと分かったこと自体が、試算の役割です。
数量の刻みと、丸め方で損失額は変わる
計算上0.026ロットになり、数量の刻みが0.01という架空条件なら、0.026をそのまま入力できません。0.02か0.03では、同じ価格差10ドル、契約サイズ100、換算150円で、それぞれ3,000円と4,500円です。
端数を四捨五入して0.03にすると、元の0.026の概算3,900円より600円増えます。見た目の差は0.004ですが、金額への影響は別に確認します。小数点以下の一桁を何となく丸めないようにしてください。
一部決済で数量を減らす場合も、残る数量と決済する数量の両方が条件に合うかを確認します。入力が拒否されたから数量を大きくするという対処は、問題を解決する前にリスクを変えてしまう可能性があります。公式仕様の最小値と刻みを先に見ます。
損切り価格は、実際の損失上限の保証ではない
計算例は、指定した価格で決済できる前提を置いています。しかし実際の相場では、価格の急変、取引時間外、流動性、通信や注文条件等により、想定した価格と約定価格が異なる場合があります。損切りを設定したことと、希望金額までで必ず止まることを分けて理解します。[M3]
100オンス契約、0.01ロットで、想定した不利な値幅10ドルの代わりに13ドルで決済された架空例なら、費用前の損失は13ドルです。換算150円で1,950円となり、元の1,500円より450円増えます。数量が小さくても、その差は金額として確認します。
設定したS/Lの価格、対象ポジション、受付結果、実際の約定を確認してください。トレーリングストップを使う場合も、端末の稼働と設定済みのS/Lは別に見る必要があります。数量の計算が正しくても、出口の指示が実際に設定されていなければ計画とは一致しません。
0.01を何本も持つなら、合計数量で見直す
100オンス契約の0.01ロットを五本持つ架空例では、同方向の合計は0.05ロット、実数量5オンスです。各注文が最小という事実と、口座全体の量が最小という状態は違います。
10ドルの同時の不利な値幅なら、各1オンス分で10ドル、合計50ドルの価格差損失です。換算150円なら7,500円相当です。注文ごとの損失表示だけを確認すると、口座全体の影響を小さく感じることがあります。
取得価格が違う場合は各建玉の損益を計算して合計しますが、今後同じ値幅が追加で動く影響は、同方向の総数量でも確認できます。別の業者へ口座を分けていても、同じ金価格の変動に連動する保有があれば、自分の全体の数量を一緒に記録してください。
ゴールドとシルバーで同じ0.01を使わない
確認したExnessの公式商品資料では、金の契約サイズ100オンスに対して銀は5,000オンスという別の仕様が掲載されています。[M1] この例なら0.01ロットは金1オンス、銀50オンスという違いになります。
銀で価格差1ドルを計算するなら、この数量条件では50ドル分です。金で1ドル分だから銀でも1ドル分だろう、と0.01の入力値だけをコピーすることはできません。実際の銀の価格変動幅や必要額も別の条件として確認します。
この比較は、金より銀が何倍危険かを結論づけるものではありません。価格の水準、動く幅、数量、費用が違うためです。役立つのは、入力欄の数字が同じでも、原資産の数量が違うという確認です。他の商品へ切り替える際も同じ考え方を使います。
公式計算機は、条件をそろえて照合する
公式の取引計算機を使う場合は、口座タイプ、口座通貨、銘柄、数量、レバレッジ等を、自分が確認したい条件へそろえます。Exnessの計算機ヘルプも、これらの条件で結果を出し、為替換算やスプレッド等によりライブの条件と異なる場合があると説明しています。[M5]
手元の計算と違う場合は、最初に契約サイズと数量、次に損益通貨と口座通貨、最後に費用・時点を確認します。計算機の数字が出たことだけで、同じ金額で取引できる、利益が出ると判断するものではありません。
特にスプレッドの概算値には、過去の平均等の条件が使われる場合があります。実際の注文での価格差と区別し、参考値にした項目を記録します。計算結果を保存するときは、結果だけでなく入力条件も一緒に残してください。
デモで照合する、四つの確認課題

最初にデモの銘柄仕様を保存し、100オンス契約か、別の契約かを確認します。次に、0.01ロットが何オンスかを書き出します。第三に、取得と決済の価格差から損益を計算し、第四に、口座通貨と費用を含む履歴と照合します。
確認課題 | 記録する答え |
|---|---|
何を保有したか | 銘柄、口座、実数量 |
どの価格を使ったか | 取得・決済の約定価格、売買方向 |
どの通貨の損益か | ドル等の損益、口座通貨への換算 |
何が追加されたか | 手数料、スワップ、端数処理 |
デモで値動きを観察する際は、見かけの利益だけではなく、不利な方向でも式が一致するかを確認します。デモの約定や費用は実口座とすべて同じになる保証ではありませんが、単位を取り違えていないかを確認する練習になります。
自分で解く計算問題
すべて100オンス契約で、費用・換算を省いた架空問題です。Aは買い0.01ロットで3ドル上昇、Bは売り0.02ロットで4ドル上昇、Cは買い0.05ロットで2ドル下落、Dは0.01ロットの買いを三本持ち、同時に10ドル下落したケースです。
答えはAがプラス3ドル、Bがマイナス8ドル、Cがマイナス10ドル、Dが合計マイナス30ドルです。Dを換算150円で円に直すなら、マイナス4,500円です。取得価格が異なっていても、今回追加された同じ値幅の影響を確認する練習です。
間違えた場合は、売りの符号、ロットからオンスへの換算、複数本の合計、円換算のどこで取り違えたかを確認します。計算式だけを覚えるより、自分の画面の項目へ順番に当てはめられることを目標にしてください。
よくある質問
ゴールド0.01ロットは、必ず1ドルの値幅で1ドル動きますか?
1ロット100オンスという契約サイズ等の条件なら、費用前の価格差は1ドル分です。全業者・全口座を保証する答えではありません。まず正式な銘柄の契約サイズを確認します。
円口座なら、1ドルの値幅で100円ですか?
100円と固定はできません。ドル損益と適用する円換算レートを確認します。この記事の換算150円の架空例では、1ドルの損益は150円相当です。
レバレッジを上げれば、同じ0.01の損失は小さくなりますか?
同じ契約サイズ・数量・値幅なら価格差損益は変わりません。必要証拠金の条件と損失額を混ぜないでください。倍率で損益を割る計算はしません。
チャートが上がった幅と利益が合わないのはなぜですか?
取得Ask、決済Bid、売買方向、数量、契約サイズ、口座通貨、費用を順に確認します。チャートの表示価格と実際の約定価格が同じとは限りません。
0.01が最小なら、少ない残高でも使ってよいですか?
最小数量と口座資金に対する損失割合は別です。想定する値幅を金額へ直し、最小数量でも負担が大きければその条件で取引する必要はありません。
pipsで書かれた損切りを、そのままpointsへ入れてよいですか?
単位を確認して価格差へ直します。pipsとpointsの定義や表示桁が違えば、同じ数字でも距離が違います。価格と実数量から金額を再計算します。
計算機のスプレッド費用と実際の損益が違います。
計算機の参考条件と実際の約定を比較します。過去平均、換算、時点等の違いを確認し、取得・決済価格へすでに含まれるスプレッドを再度引かないようにします。
ゴールドCFDを買うと金の現物が手元へ届きますか?
金CFDの差金決済と、現物の購入・引渡しは別の契約です。この記事のロット計算を金地金の受取方法として扱わず、対象商品の契約条件を確認してください。
取引先の登録と、仕様を理解できたことを分ける
契約サイズを理解できることと、取引先の登録や資産保護を確認できていることは別です。金融庁は、取引前に相手の登録を確認し、無登録の海外所在業者との取引を行わないよう注意喚起しています。[M6]
海外のライセンス表示、MT5の採用、日本語の説明があることだけで、日本の登録を受けていると判断しません。契約する法人名と、金融庁の公表情報を照合してください。この記事は特定業者の登録確認や利用者の口座開設適格性を代行していません。
数値例を読んだことを理由に、すぐ入金や口座開設へ進む必要はありません。公式資料の確認、デモの単位照合、取引先の確認を、自分の状況に応じて行います。価格の理解と契約の判断は、それぞれ必要な資料で確認してください。
公式資料・計算と確認の入口
- MetaTrader 5公式:銘柄仕様の確認方法
- MQL5公式:損益計算と銘柄別の方式
- Exness公式:金等のCFD仕様の例
- Exness公式:取引計算機の使い方と限界
- 金融庁:無登録の海外所在業者への注意喚起と登録確認の入口
発注前に書き出したいのは、ロット数、契約サイズ、実数量、予定する値幅、費用前の損益、換算、追加費用の七つです。「0.01」という小さな数字だけに頼らず、その数字が保有する金の数量と、自分の通貨での損益へどうつながるかを確認してください。
出典・確認記録
2026年10月2日に公開公式資料を確認しました。紹介する金価格、ドル円、数量、費用例は編集部の架空条件です。特定口座での約定・換算・損切り、表示桁、審査、登録の照合は実測していません。公式仕様の一例を全業者共通として扱わず、費用と計算通貨の条件を明示しました。




