MT5で同じ銘柄の買いと売りを持っている場合、Close Byは、その反対の二つのポジションを使って決済する機能です。MetaQuotesの公式ヘルプは、ヘッジ方式の口座で利用する操作と説明しています。[M1] 新しい反対売買を出すことや、二つの建玉を通常の市場注文で別々に閉じることとは区別します。

知っておきたいのは、数量が違うと全部が消えるとは限らないことです。買いが0.30Lot、売りが0.20Lotなら、対応する数量を閉じた後、差の0.10Lotが買い方向で残る計算になります。反対側を使ったという理由だけで、口座に保有がなくなったとは判断しません。

この記事では、2026年10月2日に確認したMetaQuotesの公式資料をもとに、機能の条件、通常決済との価格差、異なる数量、複数建玉、履歴を説明します。数値は仮定です。個別の海外業者の機能対応・費用・実口座での約定は未検証で、両建てや特定の海外業者の利用を勧める記事ではありません。

Close Byを一言でいうと「すでにある反対建玉で決済する」

MT5で同じ銘柄の二つの反対ポジションを照合するイメージ
MT5で同じ銘柄の二つの反対ポジションを照合するイメージ。編集部が生成した説明用イメージです。実際の操作画面ではありません。数値は仮定の例です。

買い建玉を一つ、売り建玉を一つ持っているとき、Close Byは、その二つを対応させる決済操作です。必要なのは、同一銘柄にある反対方向のポジションです。[M1] 米ドル円の買いとユーロ円の売りのように、違う銘柄の取引を、一つの反対建玉として使う説明ではありません。

新規のSellを押す操作とは違います。ヘッジ方式で新しい売りが成立すると、既存の買いを残したまま、別の売りポジションが増える場合があります。[M4] Close Byで既存のペアを選ぶことと、もう一つ売りを追加することを混同しないようにします。

また、含み損を消す機能ではありません。建値と建値の差、数量、費用に応じた結果が記録されます。両方の建玉が一覧からなくなっても、そこで確定した損失がなかったことにはなりません。建玉の終了と損益の結果を分けて読みます。

操作

何を対象にするか

最初に確認すること

通常の決済

選んだ保有を閉じる

対象と閉じる数量、約定価格

新規の反対売買

反対方向の取引を新しく出す

口座方式による結果の違い

Close By

既存の反対方向の二つの保有

同一銘柄、二つのチケット、数量

一括のグループ操作

指定範囲の複数保有

対象範囲と残る保有、操作結果

利用条件:ヘッジ方式と銘柄の対応を確認する

MetaTrader 5はネット方式とヘッジ方式のポジション管理を扱います。どの方式を使うかは、業者が口座側で設定する条件です。[M4] MT5をインストールしたことだけで、どの口座も同じ方式になるわけではありません。

ネット方式では、同一銘柄について共通の一つの保有を管理します。反対の取引は、量を減らしたり全部閉じたり、量が超えれば方向を反転させたりします。[M4] 同時にある二つの反対建玉を指定するClose Byの説明を、そのままネット方式へ適用しません。

ヘッジ方式でも、銘柄がこの注文方式へ対応しているかを確認します。MQL5の銘柄属性にはSYMBOL_ORDER_CLOSEBYという、対応を示す項目があります。[M2] 実際の業者・口座・商品で利用できるかは、その仕様と公式案内を読む必要があります。

メニューが見当たらない場合、無理に同じ表示を作ろうとして別の建玉を増やしません。現在の口座方式、選んだ銘柄、反対方向の保有、業者の対応を整理します。この記事は、全ての海外FX口座で同じメニューが出ると保証しません。

対象は「同じ銘柄」であり、似た名前ではない

米ドル円、USDJPY、USDJPYに接尾辞が付いた商品など、表示には違いがあります。Close Byの対象を考えるときは、通貨の一般名だけでなく、MT5で表示される完全な銘柄名を確認します。同じ通貨を扱うように見えても、別のシンボルを同一銘柄として扱わないでください。

口座が違う取引も、一つの画面の反対ポジションとして単純に選べるとは考えません。現在ログインしている口座とサーバーで、どの保有が存在するかを見ます。別口座や別業者の買いと売りを、この操作だけでまとめて閉じるという案内にはしません。

選ぶ二つの保有には、それぞれチケット番号があります。MQL5のリクエスト構造では、positionとposition_byが、対象と反対ポジションを特定するチケットとして説明されています。[M8] 読者がコードを書く必要はありませんが、銘柄だけでなく二件を特定する理由を理解できます。

実行前には、チケット、方向、数量、建値を並べて確認します。自分がどの二件を閉じたいかを言葉にできない状態なら、メニューへ候補が出ていることだけで実行しないでください。合計の買い量と売り量だけでは、選んだ二件が分かりません。

同じ数量なら、対応する両方が閉じる計算

仮に同一銘柄で買い0.10Lotと売り0.10Lotを持っているとします。数量は等しいので、このペアがその条件でClose Byにより処理されれば、対応する両方の保有が閉じる計算です。ほかの同一銘柄や別銘柄の保有がある場合は、それらまで消える計算ではありません。

買いの建値150.00円、売りの建値149.70円とします。1Lot=10万通貨という仮の商品なら、0.10Lotは一万通貨です。対応する二つの建値の差は、売り149.70円−買い150.00円=−0.30円で、価格差の合計結果は−3,000円です。

この値は、手数料やスワップを除いた説明用の計算です。決済画面で両方の行がなくなることと、3,000円の損失が存在しないことは別です。損失を持っていた取引を閉じる操作でも、結果の履歴は確認します。

建値の上下関係が違えば結果も違います。買い150.00円、売り150.30円なら、対応する価格差は+0.30円で、一万通貨の価格差だけなら+3,000円です。Close Byという名前そのものが、利益・損失の方向を決めるわけではありません。

通常の二つの決済と比べる、スプレッドの計算例

公式ヘルプは、二つを別々に閉じる場合と比べ、Close Byでスプレッド一回分を節約する仕組みを説明しています。[M1] この話を、取引の全費用が無料になるという説明に変えないようにします。対応する数量と、比較時点の価格条件を揃えて計算します。

先ほどの買い150.00円、売り149.70円、それぞれ一万通貨を使います。別々に閉じる場面のBidを149.90円、Askを149.92円と仮定します。買いをBidで売って閉じる価格差は−0.10円なので−1,000円です。

売りをAskで買い戻す価格差は149.70円−149.92円=−0.22円で、−2,200円です。二件を別々に閉じる価格差の合計は−3,200円になります。同じ建値ペアをClose Byで考えた−3,000円との差は200円です。

この200円は、仮のAsk149.92円とBid149.90円の差0.02円に、一万通貨を掛けた額です。現在の業者のスプレッドを0.02円と案内しているものではありません。比較例を理解すると、何回分、どの数量に対する価格差かを区別できます。

比較の条件

通常の別々決済の価格差損益

Close Byの価格差合計

買い150.00、売り149.70、各一万通貨

−3,200円

−3,000円

決済側のBid149.90、Ask149.92

二つの決済価格を用いる

対応する二つの建値を用いる

説明例の差

合計で200円の差

対応一万通貨×0.02円

含み益のあるペアでも、差の考え方は同じ

今度は仮の買い150.00円、売り150.30円を各一万通貨とします。Close Byの価格差の合計は3,000円です。同じ比較用のBid149.90円、Ask149.92円で別々に閉じるなら、買い側は−1,000円になります。

売り側は150.30円−149.92円=0.38円、価格差として3,800円です。合計は2,800円で、Close Byの3,000円との差は200円です。損失の例では損失額が200円少なく、利益の例では利益額が200円大きくなるという計算になります。

買いと売りの建値が両方150.00円という仮定なら、Close Byの建値差は0円です。別々の価格差は買い−1,000円、売り800円、合計−200円です。建値差が0でも、通常の決済価格のBid・Askの差は別にあることが分かります。

いずれも手数料・スワップ・価格変動・換算などを除く同時点の説明例です。実際に別々に注文した場合には、二件の成立時刻や価格が違う可能性もあります。現実の結果を比較するときは、仮定を揃えた表だけで断定せず、実際の約定と費用を使います。

数量が違うと、大きい側の差が残る

買い0.30Lotと売り0.20Lotから買い0.10Lotが残る数量例
買い0.30Lotと売り0.20Lotから買い0.10Lotが残る数量例。編集部が生成した説明用イメージです。実際の操作画面ではありません。数値は仮定の例です。

Close Byで買い0.30Lotと売り0.20Lotを対応させる例を考えます。対応する量は0.20Lotずつ、残りは買いの0.10Lotです。二つの元の量の差が、大きい側の方向で残るという公式の説明に沿った数量計算です。[M1]

反対に買い0.20Lotと売り0.30Lotなら、対応する量は同じ0.20Lotずつですが、残りは売り0.10Lotになります。買い・売りの合計が0.50Lotだから全部閉じる、という計算にはなりません。

仮の買い量

仮の売り量

対応する量

計算上の残り

0.10Lot

0.10Lot

各0.10Lot

このペアの残りなし

0.30Lot

0.20Lot

各0.20Lot

買い0.10Lot

0.20Lot

0.30Lot

各0.20Lot

売り0.10Lot

0.05Lot

0.02Lot

各0.02Lot

買い0.03Lot

0.01Lot

0.04Lot

各0.01Lot

売り0.03Lot

この記事は、表の全ての数量がすべての銘柄で有効と保証しません。数量の最小・刻み・契約サイズは、利用する商品の仕様を確認します。[M3] 実行後には、計算だけでなく現在のポジションの方向と数量を見てください。

残ったポジションは、今後の価格変動や費用の確認対象です。Close Byの操作を終えたことだけで、全部決済した予定を完了にしないでください。差が残る場合に何を持っているかを、実行前にも把握しておきます。

不均等な数量の損益は、対応部分と残りへ分ける

仮の買い0.30Lotの建値を150.00円、売り0.20Lotの建値を149.70円、1Lotを10万通貨とします。対応する0.20Lotは二万通貨です。建値差−0.30円による対応部分の価格差合計は−6,000円になります。

残る買い0.10Lotは一万通貨です。説明用の評価Bid149.90円なら、残る買いの価格差による含み損は−1,000円です。閉じた部分の−6,000円と残る部分の−1,000円は、合わせると−7,000円ですが、確定と未確定の区別があります。

通常の別々決済で、対応する二万通貨ずつをBid149.90円、Ask149.92円で閉じる仮定なら、買い側−2,000円、売り側−4,400円、対応部分の合計−6,400円です。Close Byの対応部分との差は400円、0.02円×二万通貨です。

この比較で残る買い一万通貨は、どちらの例でも別に保有しています。残りの含み損を一方だけ足したり、元の総量を節約額の計算へ掛けたりすると比較がずれます。節約の説明は、Close Byで対応した数量を基準にしてください。

なぜ「全部のLot×スプレッド」では計算しないのか

買い0.30と売り0.20の合計は0.50Lotですが、Close Byで対応させた一組の量は片側0.20Lotです。1Lot=10万通貨、仮のスプレッド0.02円なら、比較する一回分の価格差は400円です。0.50Lotを掛けた1,000円を、同じペアの節約額として載せないようにします。

両側の対応量0.20+0.20=0.40Lotを掛けた800円も、節約する一回分という比較の計算とは違います。価格差のどの回を数えているかを確認します。二つの決済の総量と、別々決済との差の基準量は別の情報です。

契約サイズが違えば、同じ0.20Lotでも通貨数や商品単位が違います。銘柄仕様のContract sizeとProfit currencyを確認します。[M3] 円建ての例を、金や指数の商品、外貨同士の通貨ペアへそのまま円の金額として適用しないでください。

ここでの計算は、費用比較の一部分を理解するためのものです。業者の手数料が取引単位、数量単位、片道・往復のどの扱いかは別に確認します。Close By対応という情報だけで、費用の総額が全業者で同じになるとは判断できません。

複数の買いがある場合、どの組み合わせを選ぶかで記録が変わる

同じUSDJPYのAとCを対応させBを残す組み合わせ例
同じUSDJPYのAとCを対応させBを残す組み合わせ例。編集部が生成した説明用イメージです。実際の操作画面ではありません。数値は仮定の例です。

仮のヘッジ口座に、買いAが0.10Lot・建値150.00円、買いBが0.10Lot・建値150.50円、売りCが0.10Lot・建値150.20円あるとします。全て同一銘柄、1Lot=10万通貨の仮定です。売りCに対応させる買いは、AかBかで建値差が変わります。

AとCを対応させれば、建値差は150.20−150.00=0.20円です。対応一万通貨の価格差合計は+2,000円になります。その後に残るのは買いBです。評価価格をBid150.10円と仮定すると、Bの価格差は−0.40円、含み損は−4,000円です。

BとCを対応させれば、建値差は150.20−150.50=−0.30円で、価格差合計は−3,000円です。残る買いAを同じBid150.10円で考えると、含み利益は+1,000円です。見える確定損益は違いますが、残る部分まで足した価格差の合計はどちらも−2,000円です。

対応させるペア

対応部分の価格差結果

残る保有と同じ時点の評価

合計の価格差結果

買いAと売りC

+2,000円

買いB、−4,000円

−2,000円

買いBと売りC

−3,000円

買いA、+1,000円

−2,000円

この例は、利益が出るペアだけ閉じれば、口座全体の損失が消えるという誤解を避けるための計算です。残る建玉を見ないと、記録された利益だけで成績をよく見積もる可能性があります。費用や個別の履歴の割り当ては別に確認します。

どちらを選ぶべきかという取引判断を、この記事の仮の例は指定しません。何を残し、何を終えるかを把握することが目的です。ペアを選ぶときは、チケットだけでなく、その後の保有を表へ書いてみると理解しやすくなります。

PCの操作を読む順序:二つのチケットを先に照合する

PCの公式ヘルプは、取引タブのポジションから決済画面を開き、TypeをClose Byにして反対ポジションを選択する流れを示しています。[M1] 記事の説明を読む前に、自分がPC版か、別の端末・Web版かを確認してください。

操作を理解するためには、先に二件の候補をメモへ並べるとよいでしょう。最初に選ぶポジションのチケット、相手にするポジションのチケット、完全な銘柄名、売買方向、数量を記録します。表示された候補を見たとき、そのメモと一致するかを確かめます。

同じ銘柄に何件もある場合には、候補へ反対方向の行が出ていることだけで正しいとは判断しません。買いAと買いBの例のように、相手にする建値が違えば、確定部分と残る部分の記録が変わります。チケットと建値で対象を照合してください。

実行すると、決済の注文になります。画面名を確認するためだけに本番で送信する必要はありません。実行した場合は、対象二件の履歴と現在の保有を確認し、予定した対応量と結果がどうなったかを読みます。

残りがある場合には、その方向、数量、SL・TPなどの現在状態も確認対象です。この記事は、残る注文やポジションの番号・条件がどの業者でも同じ形で維持されると未確認のまま保証しません。現在の表示と業者の説明を使ってください。

履歴の二行を、二倍の損益として足さない

MT5のClose Byに関連するout byの二行を確認するイメージ
MT5のClose Byに関連するout byの二行を確認するイメージ。編集部が生成した説明用イメージです。実際の操作画面ではありません。数値は仮定の例です。

公式ヘルプでは、Close Byの注文には対象のチケットが記録され、二つのout byの取引が作られること、合計損益が一つの取引へ記載されることを説明しています。[M1] 二行あることと、同じ利益を二回得たことは違います。

自分の記録では、操作の注文、二つの関連する約定、対応した元のポジションを結び付けます。一行だけをスクリーンショットにして、もう一つの取引を見ないまま、元の全体の損益を判断しないようにします。

たとえば価格差合計−3,000円の説明例なら、そのペア全体を−3,000円として考えています。関連する二行に対して、記事の計算上の−3,000円を自分で両方へ書き足すと−6,000円になり、元の結果と違います。履歴の実際の金額欄と合計を照合します。

反対に、一つの行の損益が0と見える場合も、その行だけで元の保有が損益ゼロだったと決めません。ペアの合計の扱いを読みます。外部の記帳ソフトへ移す場合には、Close Byの記録をどのように取り込んでいるかを確かめてください。

この説明は税務上の判定や、確定申告の方法を個別に結論付けるものではありません。税務用の資料を作る場合は、業者の報告書・履歴・対象期間・口座通貨を揃え、必要な場合は専門家へ確認します。プラットフォームの行の見え方だけで、申告額を決めないようにします。

スプレッド、手数料、スワップは別々に比較する

スプレッド一回分の違いは、Close Byと通常の別々決済を比べる価格の仕組みの説明です。銘柄仕様には、手数料が取引量や回数、売買の入り口・出口などに応じて設定される場合の案内があります。[M3] 対応する業者の具体的な課金を確認してから総費用を考えます。

仮にClose Byの価格差結果が−3,000円で、関連する手数料が合計100円、スワップが合計−50円だったという計算上の条件なら、これらを合わせた結果は−3,150円です。価格差結果だけの−3,000円を、費用込みの最終額と表記しないことが大切です。

この100円と−50円は、特定の業者の料金を紹介する数字ではありません。別の条件で費用が違えば合計も変わります。手数料が一回ごとの固定額か、数量比例か、最低額があるかも確認してください。

過去に受け払いが発生したスワップも、Close Byという操作をしたことで存在しなかったことにはなりません。どの時点で残高へ計上されるかは業者の履歴と条件を読みます。価格差の比較だけで「両建ての保有費用は0」とまとめないようにします。

比較の項目

どの記録・条件を見るか

混同しないもの

建値差による結果

対応二件の建値と数量

残る建玉の評価

別々決済との差

比較時点のBid・Askと対応量

元の買い・売りの合計量

手数料

銘柄仕様、業者の課金、履歴

スプレッド一回分の差

スワップ

保有期間、受け払い、履歴

決済時の価格差

換算

損益通貨と口座通貨、適用条件

円建ての仮の計算

証拠金がどう変わるかは、数量だけから断定しない

両建ての証拠金計算には、銘柄の条件や業者の方法があります。公式の銘柄属性も、ヘッジされた数量の証拠金について業者が設定する計算方法を説明しています。[M2] 買いと売りを持っていれば証拠金が必ず0という判断はしません。

Close Byの後には、対象ペアが閉じた状態と、残る保有を確認します。残りが買い0.10Lotなら、そのポジションを持つ条件があります。二件の行が一件へ減ったという見た目だけで、必要証拠金や余力がどれだけ変わるかを決めないでください。

口座属性には、残高、有効証拠金、使用証拠金、余力などが別の項目としてあります。[M7] 確定損益が残高へどう記録されたか、現在の評価がどうなったかを分けて見ます。数字の一つだけ増えたことを、取引の利益が同じ額だけ増えたと判断しないようにします。

特に数量の偏りが残る場合には、その後の価格変動で評価が変わります。Close Byで費用差があったという説明を、残る取引のリスクがなくなったという説明にしないことが大切です。自分の口座の現在の証拠金条件と保有を確認してください。

メニューがない・実行できない場合の確認

Close Byが表示されない場合は、口座方式と銘柄対応、同じ銘柄の反対ポジションの有無を見ます。[M2][M4] 数量が一致していないことだけを理由に、機能が絶対に使えないと考えないようにします。数量が違う場合の残りは、先ほどの説明と分けて確認します。

実行時にエラーが出た場合には、対象二件が現在も存在するかを確認します。別の決済や自動の注文が先に処理された場合など、操作直前の状態が現在も同じとは限りません。チケット、時刻、エラー文を記録してください。

公式の結果コードには、既存決済注文に関わる10039、対象ポジションが閉じられている10036、接続に関わる10031、口座のFIFO条件に関わる10045などがあります。[M6] 手動画面が常にコードを表示するとは限らないため、分かる文言をそのまま残します。

これらは調べる手掛かりで、記事が利用者の口座の原因を確定するものではありません。数量だけを変える、新規の反対取引を追加する、何度も実行する、といった操作を理由未確認のまま続けず、現在の保有と公式窓口で結果を確かめます。

EA・補助ツールの「成功」とサーバーの結果を分ける

MQL5のPositionCloseByは二つのチケットを渡す機能ですが、公式説明は戻り値のtrueを、取引の実行成功の保証とはしていません。サーバーの結果コードを確認するよう案内しています。[M5] 補助ツールを使う場合も、画面の成功表示だけで完了にしないでください。

自動ツールがどの組み合わせを選ぶのかも、別の確認です。買いと売りの合計量が合っていても、最初のペア、次のペア、残す建玉がどれになるかで、個々の記録が変わります。ツールの対象条件を理解して利用する必要があります。

開発者向けのリクエスト構造には、通常の注文チケットと、対象ポジション・反対ポジションのチケットが別の情報としてあります。[M8] 数字が似ているからと、注文番号と現在のポジションの番号を取り違えないようにします。本文は、本番で取引を実行するコードを配布する目的ではありません。

自動で複数ペアを処理した場合も、予定した全件が成立したかは結果を確認します。途中で止まった、別の注文と競合した、通信が切れたといった場合には、残る取引を見ます。ツールを閉じる操作が、残ったポジションを閉じる操作にはなりません。

一括決済とClose Byは、対象範囲を読み分ける

一組を指定する操作と、口座や銘柄の複数ポジションへグループ操作をすることは、対象範囲が違います。公式ヘルプの一括処理の説明では、口座種類に応じた機能や、途中のエラーで残る取引がある場合を案内しています。[M1]

たとえば、買いAと売りCだけを閉じてBを残したい目的なら、全て閉じる範囲の操作と同じではありません。どのメニューがどの銘柄・方向・損益条件を対象にするかを確認します。名称が短い操作を、対象範囲が狭い操作だと読み違えないでください。

すべての保有を終える目的だった場合は、対応ペアを閉じた後の差や、相手のいない保有を確認します。Close Byで対応できる取引がなくなったことと、口座全体の全量決済が完了したことは別です。

一括処理の結果では、各注文の状態、成立した量、残る保有を照合します。途中のエラーがあっても、すべてを未成立と扱ったり、すべて完了と扱ったりせず、実際の記録を確認してください。

操作前後を、同じ表で照合する

Close Byの操作前後で銘柄・チケット・数量・履歴を照合するイメージ
Close Byの操作前後で銘柄・チケット・数量・履歴を照合するイメージ。編集部が生成した説明用イメージです。実際の操作画面ではありません。数値は仮定の例です。

確認項目

操作前に書くこと

操作後に見ること

対象

二つのチケット、同一銘柄

履歴に対応する取引

方向

買いと売り

残りがある場合の方向

数量

各数量と対応量、差

実際に閉じた量と現在量

建値

二件それぞれの価格

関連履歴の価格と合計結果

費用

課金条件、保有費用

手数料、スワップの記録

残る計画

残す建玉と決済条件

現在のSL・TP、証拠金条件

この表へ書いた予定は、約定の結果ではありません。実行後は現在の記録へ読み替えます。対象の数量が変わっていた場合やエラーがあった場合には、予定の数字をそのまま完成した取引として残さないでください。

業者へ問い合わせるなら、接続先サーバー、口座方式、銘柄名、対象の二つのチケット、操作時刻、結果の文言を整理します。個人情報やログイン情報を公開せず、公式窓口が求める範囲と方法で確認します。

よくある質問

Close Byは、買いと売りの数量が同じでないと使えませんか?

公式ヘルプは、数量が違う場合には、その差が大きい側の方向で残る仕組みを説明しています。[M1] 実際に対象口座・銘柄が対応しているかは別に確認します。差が残る可能性を、実行前の計算へ入れてください。

買い0.30と売り0.20なら、残るのはどちらですか?

単純な対応数量の例では、各0.20Lot分を対応させ、買い0.10Lotが残る計算です。実行後は現在の方向と数量を照合します。対応した二件以外の保有がある場合は、それらも別に見てください。

手数料は必ず無料になりますか?

無料とは限りません。スプレッド一回分の比較と、業者の手数料条件は別です。[M1][M3] 価格差の結果に、実際の課金や保有費用を加えて確認します。

同じ通貨を別の口座で買いと売りにしています。一つのClose Byで閉じられますか?

この記事の機能は、現在の口座の同一銘柄の反対ポジションを対象に説明しています。別口座の保有を同じ候補として選べると案内しません。各口座の決済操作と業者の条件を確認します。

Close Byを使えば、両建ての含み損が消えますか?

取引が閉じることと、損失がなくなることは違います。二つの建値差に応じた結果があり、費用も確認対象です。仮の買い150.00、売り149.70、対応一万通貨の価格差合計は−3,000円です。

一方の利益だけ履歴へ出ています。もう一方はゼロですか?

公式ヘルプの記録方式では、二つのout by取引と、片方へ記載する合計損益があります。[M1] 一行だけで元の全体を判断せず、関連するペアと合計を見ます。自分で同じ合計を二行へ重複して加えないようにします。

ネット方式の口座にも同じ機能がありますか?

Close Byはヘッジ方式の機能として説明されています。[M1] ネット方式の同一銘柄の共通ポジションを、二つの反対建玉と同じものとして扱いません。[M4] 現在の口座方式を確認します。

相手にする建玉が複数あれば、どれを選んでも記録は同じですか?

建値や数量が違えば、対応部分と残る部分の記録が変わります。記事の三件の例のように、見える確定利益だけでなく、残る評価も確認します。どのチケットを対象にするかを明確にしてください。

EAが成功と表示したら、全て閉じたと考えてよいですか?

サーバーの結果と現在の保有を確認します。公式のPositionCloseByは、基本チェックの成功と実際の取引実行を区別しています。[M5] 数量差や別の建玉が残る場合もあるため、ツールの表示だけで口座全体の完了としません。

海外業者がMT5へ対応していれば、日本から使ってよい業者ですか?

取引ソフトの機能対応と、業者の登録・規制・居住者の利用資格は別です。この記事は個別業者を審査した申込ガイドではありません。業者の契約主体と利用条件、監督機関の情報を別に確認する必要があります。

Close Byの結果は、閉じたペアと残る取引の両方で読む

対象の銘柄、二件のチケット、対応する数量、差として残る量を先に書くと、操作の目的が明確になります。費用比較では、対応する量に対する価格差と、手数料・スワップを分けます。履歴では、二行の関連記録と合計の扱いを確認してください。

実行後に確認したいのは、名前のついた機能が動いたことだけでなく、予定した二件がどうなり、何が残っているかです。取引を全て終えたい目的なら、差や別の保有まで確認して、現在の口座状態と対応させます。

出典・確認記録

2026年10月2日確認。MetaQuotes公式公開資料を使用。実口座への接続、個別業者の対応・手数料・日本居住者の資格、取引の成立は未検証。数量・価格・費用は仮の説明例。